広報よこはま3ページ OPEN YOKOHAMA 2020(令和2)年11月号 No.861 ○人権特集  お互いに尊重し合い、ともに生きる社会をめざして 12月4日〜10日は人権週間です。2か月にわたり人権特集を掲載します。 人を思いやる心について、一緒に考えてみませんか。 ■新型コロナウイルス感染症に関する皆さんへのお願い  新型コロナウイルス感染症が拡大したことがきっかけとなり、感染した方やその家族をはじめ、医療関係者、我が国に居住する外国人の方々などに対し、一部では偏見を持つ人が現れ、差別が起きています。インターネット上では、それらの人たちを誹謗中傷する書き込みが広がりを見せました。新型コロナウイルス感染症は、誰もが感染する可能性がある感染症です。新型コロナウイルス感染症を人ごととして捉えず、人を思いやる気持ちを持ちましょう。 ●感染した人を悪く思うことはやめましょう  新型コロナウイルス感染症に感染した人や、その身近な人たちが悪いわけではありません。誰もが感染する可能性があります。 ●不確かな情報などをSNSなどへ書き込むことはやめましょう  感染者に対する誹謗中傷などが広がると、感染を疑われる症状がでても医療機関への受診をためらってしまい、逆に感染拡大防止に支障をきたす可能性があります。 ●正しい情報に基づいて判断しましょう  インターネットやSNSで拡散される情報などは、不確かな情報や誤った情報である場合があります。厚生労働省や横浜市などの公的機関が発表している情報を確認することが必要です。 ●私たちの日々の生活を支えている人たちへ思いやりを忘れないようにしましょう  治療にあたる病院関係者や生活必需品を運ぶ輸送関係者、家庭ごみ等を処分する収集員、食料品などの販売員などの人たちは、現場で働き、市民の皆さんの生活を支えています。  今回のコロナ禍では、差別や偏見が起こってしまった反面、医療従事者等へ感謝を表明する動きも広がりをみせ、人への思いやりが大切だということを考えるきっかけとなりました。 ●感染終息へ向けて協力し合いましょう  感染が終息し、私たちが一日も早く日常を取り戻すためには、一人ひとりができることを積み重ね、協力し合い、お互いの人権を尊重することが最も重要です。 ◆横浜市人権啓発講演会のお知らせ  インターネットと人権 〜withコロナの時代:SNS上の誹謗中傷を考える〜  身に覚えのない事件の殺人犯だとインターネット上で誹謗中傷を受けた経験を持ち、現在、テレビやラジオで活躍しているスマイリーキクチさん。ネット犯罪の実情や私たちがどのように対応すればいいのかなどを語っていただきます。 【日時】11月21日(土) 13時30分〜15時30分(開場13時) 【場所】横浜市開港記念会館 講堂(中区本町1-6) 【定員】200人(事前申込制)   ※応募者多数の場合、市内在住・在勤・在学優先。また、状況により定員が増えることがあります。 【申込】11月15日(日)締切   詳細はウェブページで確認してください。 ※往復はがき、FAXでも申し込みできます。詳細は電話でお問合わせください。 「人権講演会 横浜」で検索 スマイリーキクチさんの写真 問合せ 市民局人権課 電話045-671-2379 ファクス045-681-5453 ■「想像する力」を育むために  いじめは、最も身近で深刻な人権侵害です。子どもの心に人権尊重の精神を育むことが、いじめの解消、未然防止につながります。他者の人権を尊重するためには、相手の思いを「想像する力」が必要です。子どもたちの「想像する力」は、学校はもちろん、家庭や地域においても、育むことができます。例えば、「新型コロナウイルス感染症に感染した人はどんな気持ちだろう」「医療現場で新型コロナウイルス感染症と向き合う人は、どんな思いで働いているのだろう」など、日常生活の中で、子どもと一緒に「想像する力」を働かせながら考えることです。共に「想像する力」を働かせて、他者の思いに寄り添うことを通して、子どもは他者の人権を尊重することを学んでいきます。  それと同時に、周りの大人が、いじめや偏見、差別に対してどう向き合っているか、その姿勢について学ぶ機会にもなります。大人の人権感覚が、子どもの「想像する力」を育んでいるのです。 問合せ 教育委員会人権教育・児童生徒課 電話045-671-3724 ファクス045-671-1215 ■外国人との共生に向けて  開港以来、海外から多様な文化や考え方を受け入れて発展してきた本市では、日本人にとっても外国人にとっても暮らしやすいまちづくりを目指しています。本市の外国人人口は、ここ5年間で約3割増加し、2020年3月末で約10万5千人に達しています。  地域や学校、職場などで外国人と関わる機会も増えてきているのではないでしょうか。「言葉が通じないかもしれない」「なんとなく声をかけづらい」という気持ちが最初はあるかもしれません。しかし、声をかけ、一緒に行動することは、言葉や文化の違いにかかわらず、互いを理解するきっかけになります。コロナ禍ですべての人が不安に感じている今だからこそ、あなたの周りにいる外国人に声をかけてみてください。 問合せ 国際局政策総務課 電話045-671-3826 ファクス045-664-7145