広報よこはま 金沢区版 令和2年7月号 No.273 ご存じですか? 区の花「牡丹」・区の木「山桜」  金沢区では、平成5年に区制45周年を記念して、区民投票で区の花「牡丹(ぼたん)」と区の木「山桜(やまざくら)」を決めました。春に大きく華麗な花が咲く牡丹はご存じの方も多いかと思います。山桜は、自然豊かな金沢の春の山に淡く美しい花を咲かせます。今回は、それぞれの選定の経緯と特徴などをご紹介します。近くの公園を散歩しながら探してみてはいかがでしょうか。 ★どうやって区の花と区の木は決まったの?  区役所、地区センター、スポーツセンターなどに置かれた応募箱や郵送によるはがきで募集しました。「区の花・木制定委員会」で、金沢区にゆかりがあり、親しみの持てるものなどの観点から各4点ずつ候補 ※1を決め、その中から各1点応募をしていただき、応募の多かった牡丹と山桜に決定しました。 ※1 区の花候補 1 牡丹  泥亀の牡丹。野島にあった旧永島邸の庭園の牡丹は有名だった。 2 椿(つばき)  花がきれいで、誰もがよく知っていて、親しみが持てる。 3 イソギク  海辺で、一面に黄色い花を咲かせる温暖な海岸性の草木。 4 カーネーション  富岡地区は、カーネーションなどの洋花栽培が盛んだった。 ※1 区の木候補 1 山桜  野生のサクラの中では、金沢の山側で多く見られ、花がきれい。 2 黒松(くろまつ)  金沢八景の海岸や能見堂跡の筆捨松(ふですてまつ)、照天姫(てるてひめ)の松などで有名。 3 タブノキ  温暖な沿海地に多く、金沢でよく見ることができる。 4 楓(かえで)  謡曲「六浦」は、称名寺の「青葉の楓」にちなんで作られた。 ■区の花「牡丹」(ボタン科・落葉低木)  4月下旬から5月中旬頃、若枝の先端に20cmくらいの大きな花が1つずつ咲きます。江戸時代から野島にあった旧永島邸(きゅうながしまてい)の庭園の牡丹が有名で、「泥亀(でいき)の牡丹」 ※2 と呼ばれ昭和初期まで美しく咲き誇っていました。 ※2 永島家一族の永島 祐伯(ながしま すけのり)氏の号「泥亀」が由来(現在の地名「泥亀」にあったのではありません)。永島家は現在の泥亀周辺の開拓を進めたことから、地名の泥亀(現在の区役所周辺)の由来になっています。 高さ:1〜3m 花の色:赤、白、紫、黄色、ピンクなど 見られる場所:旧伊藤博文金沢別邸(野島町24)、龍華寺(洲崎町9-31)、泥亀公園(区役所隣接)など ■区の木「山桜」(バラ科・落葉高木)  3月〜4月頃、花と葉が同時に咲きます。品種改良されていない原種の桜で、ソメイヨシノが身近に植えられるようになるまで、桜といえば山桜を指しました。木目は桃色がかり美しく、家具や楽器などに用いられています。 高さ:15〜20m 花の色:白、薄ピンク 見られる場所:釡利谷などの円海山山系、金沢自然公園(釡利谷東5-15-1)など 区内の公園にきれいな牡丹が咲きました! 〈区の花・ぼたんPR事業〉  区の花「牡丹」を区民の皆さんにもっと身近に感じてもらえるよう、協力していただける17公園 ※3 に牡丹の苗を提供し、公園ボランティアが牡丹を育てています。これからも区の花「牡丹」の啓発や公園への苗の提供などを進めていきます。 ※3 17公園:阿王ケ台(能見台六丁目9-1)、片吹(片吹53)、釡利谷赤坂(釡利谷東四丁目15)、釡利谷南(釡利谷南二丁目6)、沢木谷(釡利谷南三丁目12)、関ケ谷第二(釡利谷西三丁目28)、富岡西一丁目(富岡西一丁目57)、長浜第三(長浜6-28)、夏山第一(釡利谷西一丁目42)、夏山第二(釡利谷西三丁目5)、西柴第五(西柴二丁目6)、西柴第三(西柴二丁目22)、能見台北(能見台一丁目42-1)、能見台千丈(能見台三丁目31−1)、能見台東(能見台五丁目11-1)、走川(泥亀二丁目8)土木事務所前、六浦三艘第二(六浦南三丁目3) ぼたんちゃん:「来年咲く牡丹の花もお楽しみに♪」 この記事に関する問合せ 広報相談係(1階101)電話:788-7722 ファックス:784-9580