広報よこはま 金沢区版 令和2年7月号 No.273 金沢区出身・在住のオリンピアンやアスリートにインタビュー♪  来年、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。金沢区でも東京2020大会を応援しましょう!今回は、金沢区出身・在住のオリンピアンやアスリートを紹介します! ●矢野 喬子(やの きょうこ)さん (女子サッカー)  金沢区出身。2003年に女子サッカー日本代表に初選出され、ワールドカップ3大会連続出場(2011年ドイツワールドカップ優勝)。オリンピック3大会連続出場(2012年ロンドンオリンピック準優勝)。  2016年より帝京平成大学女子サッカー部監督に就任し、指導に力を入れている。その傍ら女子サッカー解説者としてテレビ出演も行っている。 Q1 サッカーを始めたきっかけを教えてください。  兄が地元の少年団でサッカーをやっていて、その応援にいつも行っていました。その時に、ボールを遊んで蹴っていたのがきっかけです。 Q2 矢野さんにとって「オリンピック」とは何でしょうか。  私は、オリンピックを常に目標としてサッカーに取り組んでいた訳ではありません。小さい時からサッカーを続けていた中で、一つ一つの大会や目標を作って挑戦し続けた延長線上に、オリンピックという大会がありました。日本の代表選手として戦うことのできる大会であり、沢山の方の思いを力に変えて一緒に戦うことのできる大会ではないでしょうか。 Q3 金沢区での思い出を教えてください。  小学生の時は、自転車を使い様々な所に行っていました。特に、金沢動物園・金沢図書館・野島公園・八景島シーパラダイスなどによく行っていて思い出に残っています。海も山もあり、自然あふれる金沢区がとても好きです。自宅の周りは、坂などが多いので足腰は通学で鍛えられたと思います。 Q4 「オリンピック」を目指す子どもたちに向けてメッセージをお願いします。  目指している途中には良いことばかりではなく、もしかすると多くの困難や悩みなどあるかもしれません。  私も今までに辞めたいと思うことが多くありましたが、嫌な時や苦しいことがあった時でも、とにかく辞めずに続けてきたことがオリンピックに出場できた一つの理由だと思います。決して一人でその困難を乗り越えられた訳ではなく、家族や沢山の方の支えが助けてくれました。「続ける」「周りの方を大切に」一生懸命やり続けることに無駄なことはないです。応援しています! ●稲葉 将(いなば しょう)さん (パラ馬術)  金沢区出身。先天性の脳性麻痺による両下肢麻痺の障害がある。  大学在学中にオーストラリアに留学をし、帰国後本格的に東京2020大会出場を目指して競技活動に専念。一昨年、世界選手権に初出場。パラ馬術競技の大会で好成績を残し、日本を代表するパラ馬術選手となる。現在、静岡乗馬クラブにて、東京2020パラリンピック大会への出場、大会での自己ベスト更新を目標に練習漬けの日々を送っている。 世界ランキング(グレードV)第26位(4月30日現在) 日本ランキング(グレードV)第1位(4月30日現在) Q1 馬術を始めたきっかけを教えてください。  中学校に入学するのとほぼ同時期に「馬」という動物と触れ合うことによるリラックス効果や馬に乗ることによって股関節や筋肉などがほぐれる・柔らかくなるといったリハビリ効果が得られるのではないかという母の薦めがあり、乗馬・馬術を始めました。 Q2 馬術競技の魅力はどんなところですか。  馬術は、オリンピック・パラリンピック種目の中で唯一動物と一緒に出場する競技です。人・馬ともに意思があり、お互いにその日の体調やコンディションが違う中で、普段の練習やその前後の手入れの時間などのコミュニケーションを通して積み上げてきた信頼関係が試合で「結果」という形に表れた時に感じる達成感は、馬術競技の1つの魅力だと思います。 Q3 金沢区の魅力を教えてください。  歴史ある鎌倉にも近く、緑豊かな街並みであると同時に漁港があり、海にも面していてとても贅沢な街だと思います。  海の公園で開催される花火大会や八景島でのイベント、横浜ベイサイド(アウトレット)でのショッピングなど見どころがたくさんある街だと思います。 Q4 東京2020大会への意気込みをお聞かせください。  パラリンピック本大会では、個人・団体・個人決勝と1選手最大3日間あるのですが、初日の個人戦で上位8人馬に残り、最終日の個人決勝に進み、そして自己ベストのスコアを出して日本パラ馬術界初のパラリンピックメダリストになりたいです。 ●内田 愛(うちだ あい)さん (太極拳)  金沢区在住。全日本選手権大会では10連覇を達成。国際大会では2012年アジア武術選手権で金メダルを獲得するなど、アジア大会3大会連続でメダル獲得。世界選手権大会では2大会連続銀メダル。また、北京オリンピック公開競技武術トーナメントでは銅メダルを獲得。現在は全日本強化コーチとしてジュニア育成に力を入れている。 2014年 金沢区民栄誉賞受賞 2009年・2013年 文部科学省・国際競技大会優秀者受賞 2011年 第61回日本スポーツ賞競技団体別最優秀賞受賞 Q1 太極拳を始めたきっかけを教えてください。  小学3年生の時に空手を始めました。その空手の先生が太極拳も指導しており、小学6年生の時に先生に誘われ、空手も続けながら太極拳を始めました。 Q2 太極拳の魅力は何ですか。  太極拳の歴史は長く、研究された体の動きの中で理にかなった動きと、武術としての技や強さも融合され、とても奥が深いです。  運動面でも、基本動作が中腰でゆっくり動くことから、下半身を中心に鍛え、体の軸も安定してきます。現在では、太極拳の動作が転倒予防に効果的とされています。また、動作は呼吸に合わせてゆっくり行うので、精神の安定にも繋がり、心身の健康にも効果的です。  まだ競技スポーツとしては認知度が低いですが、スポーツ競技の武術太極拳は、ゆっくりとした優しい動きに、武術としての凛とした力強い難度動作を加え、点数を競い合う競技です。「優雅な中にも強さがある」「動きの一つ一つに武術の意味がある」これが太極拳の特徴でもあり魅力です。 Q3 現在はどのような活動をされているのでしょうか。  現在は、全日本強化コーチに就任し、全日本強化合宿などで代表選手を指導しながら、普段は自身の教室で指導しています。また、全国各地で行われるイベントでの表演や講習会などを行っています。 ※金沢区内でも太極拳教室を実施しています。  詳細は、ホームページ:「内田 愛 太極拳教室」で検索 をご覧ください。 (金沢文庫教室:毎週火曜日19時〜20時30分) Q4 アスリートを目指す子どもたちに向けてメッセージをお願いします。  目標をしっかりと持ち、自分はどうなりたいかを常に考え、その目標に向かい、何をするべきか計画を立て、毎日少しずつの努力を重ねることがとても大切だと思います。結果が全てではなく、目の前の事を常に全力でやるその過程が、人生の宝物になるはずです。また、支えてくれている家族や応援してくださる方々への感謝を常に忘れずに、謙虚でいること。そして、ただ強い、上手い、だけではなく競技を通して心を鍛え、人間性も高めていってほしいと思います。  特に、今現在の状況は誰もが経験したことがない状況です。そんな時こそ明確な目標をしっかりと立て、小さな積み重ねを大切にし、いつでも大会に出られるよう準備をして頑張っていきましょう! 1 year to Go! 金沢区サマーフェスティバル! 〜東京2020オリンピック・パラリンピックを応援しよう!〜 参加者全員に特典あり!  東京2020大会に向けて金沢区でイベントを開催します!老若男女問わずお楽しみいただけるイベントとなっておりますので、ぜひお越しください! 日時:9月5日(土)13時〜14時30分(開場:12時30分) 会場:金沢公会堂講堂(泥亀2−9−1) アクセス:京急「金沢文庫」駅から徒歩11分、京急・シーサイドライン「金沢八景」駅から徒歩13分 ■ヨーヨー世界チャンピオンによるパフォーマンス SHU TAKADA さん (avex management所属) 横浜市立大学在学中。区民栄誉賞を3度受賞。世界大会で6度の優勝実績をもつヨーヨーの世界チャンピオン!他に類を見ないダンスやアクロバットが融合したヨーヨーパフォーマンスで世界を席巻。 ■アスリートによるトークショー ・狩野 舞子(かのう まいこ)さん(元女子バレーボール日本代表)  2012年ロンドンオリンピック銅メダリスト。2018年引退後、テレビやイベント出演等で活躍中。 ・稲葉 将(いなば しょう)さん (パラ馬術選手)  金沢区出身。日本を代表するパラ馬術選手で東京2020パラリンピック大会の出場に向け、練習漬けの日々を送っている。 ・久下 真以子(くげ まいこ)さん (アナウンサー)  セント・フォース所属のフリーアナウンサー。日本一パラを語れる女子アナとして活躍中。 【申込み方法】 8月6日(木)9時より電子申請 (二次元コードまたは、下記ホームページ)または電話(788-7805)にて ※100人先着、参加費無料 ※イベントの内容及び参加人数については変更になる可能性があります。  詳細はホームページ「金沢区 東京2020」で検索、をご確認ください。 この特集に関する問合せ 区民活動支援担当(6階601)電話:788-7805 ファックス:788-1937